ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

あらすじと現状

初めての記事。留学体験記と言いつつ、まだビザの申請もしてないし、入学できるのかもわからないし、要するに留学できるか極めて不透明。

とはいえ初めてブログを作ってみて、何を書けばいいのかよくわからないので、とりあえずここに至るまでのあらすじを書いてみます。それから、いま現在の状況も。

 

 ☆あらすじ☆

・国内の大学で特に理由なくイタリア言語文化を専攻する。

→なんとなくローマで一年間ホームステイ。ステイ先の長男は引きこもりニート、次男は同性愛者。世間の風当たりが強そうな二人のありのままを受け入れ愛情をたっぷり注ぐマンマに心打たれる。

→帰国して特にやりたいこともないまま就活が始まる。とりあえず就活サイトで「イタリア」とキーワードを入力して検索をかけてみると、一番にサイゼリヤが出てきて嗚咽を漏らす。

→イタリア関連の仕事に就くことを諦め、ふつうの日系企業に就職する。そこそこ真面目に働く。

→一方で学生時代の勉強が全く活かされない環境、僕のアモーレであるイタリアに全く関われない事態に不満がたまり始める。

→プライベートでイタリア人との出会いを求める。イタリアンガールにフレンドゾーン(※俗に言う「友達以上恋人未満」)にぶちこまれ深い絶望を味わう。

→働きながら自分が何をしているのか、何がしたいのかよくわからなくなる。そして頑張って成果も出しているのに給料が減っていることに気づく。ある日、体が動かなくなる。抑うつ状態になって休職。

→「結局イタリアが好きなんだからイタリアに行くべきじゃん?イタリアに関する知識深めたいしね?」と半ば逃亡も兼ねてイタリア留学を決意する。

→休職期間中に留学準備をする。いまここ。

 

こんな感じ。あらすじの細かいエピソードについては、今後別の記事で書く。かもしれません。僕はどちらかというと伏線を回収できないタイプの人間なので。

今のところは、ローマのステイ先のマンマは、ガラケーしか使えないし、タイピングは両手の人差し指をキーボードに突き立てるタイプの人間だったけど、愛にあふれた人だったということだけ。あと、運命のいたずらでいちど、裸を見てしまったことも。

 

 ☆現状☆

ナポリの大学院の修士課程に出願している。大学時代の成績証明書やら卒業証明書やらを大学院の教授に送って、「僕の入学を許可してもらえませんか?」とお願いしてみたら、あっさりと入学許可レターがもらえた。正式なルートではないのだろうけど、イタリアではよくあること。

この入学許可レターには「貴殿の出願を受領し、入学を許可したことを証明します。また、貴殿の所持する語学能力資格により、語学試験を免除します」とかなんとか書いてある。この語学試験というのは留学生向けの入学試験で、大学で授業を受けられるだけの語学能力があるか確認するためのイタリア語力試験なのだけど、イタリア語検定みたいな資格を持っていると、この試験が免除されてハッピーになれる。

 

この試験が免除されないとどうなるかというと、結構たいへんなことになる。

どういうことかというと、この試験を受けるために9月の初頭にイタリアへ渡らなければいけない。そして現地で受験する。本来ならこの語学試験のあとに、院試もあるのだろうけど、僕は正規ルートを歩んでいないのでよくわからない。ともかく、これらに合格すると、入学許可証がもらえる、らしい。それを持って日本に戻り、就学ビザを申請する。ビザが降りれば晴れてイタリアで就学できる。

つまり、語学試験のために一時出国というやけにめんどうくさい上にお金もかかる面倒なプロセスを踏むことになってしまう。

でも僕は5月の時点で入学許可レターをもらっているし、おまけに語学試験の免除も明記されている。免除されていれば、一時出国する必要なしに、合格扱いでビザ申請してそのままイタリアへひとっ飛びできる。

だから僕はひとっ飛びするつもりだった。心のなかでほくそ笑んでいた。今まで一度もなんの役にも立たなかったイタリア語の資格が初めて活きたことが嬉しかった。「僕イタリア語レベルC1の資格持ってるんですよ」と言っても誰にもわかってもらえなかったのに、初めて認められた。上司との定期面談で、「C1って何?どんくらいのレベルなの?」って聞かれて、

「6段階のうち上から二番目です」

「えっまじ!?すごいじゃん、じゃあビジネスレベルってこと?」

「まあ、問題なく専門的な業務を遂行できるレベルとされていますね」

「へぇ〜!!・・・でもうちの会社だとイタリア語使う機会ないからなぁ・・・スペイン語とかどうなの?」

って半期ごとに同じ会話を何度も繰り返してそのたびに悔しい思いをした。正直なところ、イタリア語なんかよりスペイン語やっときゃよかったなと思ったことは何度もある。でもそんなことも今はいい思い出かな〜、なんて余裕をぶっこいていた僕に昨日、衝撃の連絡が入ります。

 

大学の事務局からのメール:

RomoloJPN殿、TAKHASHI殿

出願を受け付けました。入学試験の詳細については添付ファイルをご参照ください。

事務局より

 

今年度、僕の行くつもりの大学に出願したのは僕の他にも高橋さん(仮名)という方がおられるみたいで、僕ら二人宛に連絡が入りました。でもいきなりのタイポ。TAKHASHIって!でもイタリアではよくあること。

ともかく、僕は入学許可をすでに受けているけれど、まあ手続き上だけメールがきたのかなと思いつつ、念のため添付のPDFを開く。このPDFにもやっぱりTAKHASHIって書かれている。イタリアではよくあること。

「RomoloJPN殿およびTAKHASHI殿の出願を受理したことおよび、それに伴い入学試験を行うことをご案内します。

つきましては、9月2日、10時にどこそこの試験会場へお越しください。

なお、語学能力資格を有する出願者についても、同時刻に同会場へお越しください。委員会にて所有資格の確認を行います。

は?

なんで?

そもそも語学能力資格、証明書原本をイタリア文化会館に提出したよね?文化会館が出願者の代理で君等に書類全部送ってるよね?なのになんでまた確認するの?届いてないの?見てないの?イタリアだしどうせ見てないんだろうな?つーか委員会って何?

頭が熱くなるのを感じながら慌ててメールに返信する。

「案内を確認しました。語学資格があっても、会場に出頭しなければいけないということですが、私は就学予定の課程の教授からすでに入学許可証を頂いています。またそこに試験免除の旨が書かれています。それでも出頭しなければいけないのですか。」

「委員会で所持資格の確認を行うため、会場へお越しください。」

おい!!委員会ってなんだよ!!!確認ってなんだよ!!!証明書の紙ペラ一枚見せるために地球の裏側までやってこいっていうのか!!!これまでに立てた、出国までの緻密な計画が台無しになってしまう!!!

「『資格の確認』とはどういうことでしょうか?証明書一枚を提出するために地球の裏側まで行かなければいけないのだとしたら、不躾ながら、そのような義務を免除していただきたく思います。というのも、5月の時点で教授から許可を頂いていて、また試験免除と理解しておりましたので、すでに航空券やビザの申請の予約など、すべて計画済みです。9月2日にイタリアにいなければいけないとすると、今から計画をすべて変更しなければならず、大変に不都合です。どうかお助け頂けないでしょうか?」

「語学資格の証明書を送って頂けますか?RomoloJPNさんのリクエストを委員長に転送してみます。」

委員長って誰だよ!!!それに資格の証明書は文化会館経由で送付されているだろ!!!大丈夫か、本当にイタリア行けるのかおれ!?!?これで8月末に退職して、入学できなかったらただのニートになってしまう!!!

 

ともかく要求どおりに証明書を送り、委員長の裁定待ちです。果たして僕はイタリアに行けるんでしょうか?ニートになってしまうんでしょうか?乞うご期待。