ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

N26の銀行口座とTransferwise。留学生活のための現地通貨を賢く確保する。

くだらない記事ばかりではなく、少しはイタリア、ヨーロッパ生活を送るひとのためになることも書いてみようと思う。

滞在中の生活費をどうするか

これ結構重要なテーマなんですよ。生活費といってもどう切り詰めるかとかそういう話じゃなくて、どうやって現地通貨を確保するのか、日々の支払いはどうするのか、ということ。

たぶん多くの留学生が現地通貨が引き出せるデビットカードとか、日本のクレジットカードでなんとかしていることだろうと思う。僕も数年前に初めてイタリアで長期滞在したときはそうしていた。でもそれだと結構手数料が馬鹿になんねえんだ。カードの海外利用手数料が1.7%とかだとしても、年間100万使ったら1.7万円は手数料で取られることになる。冗談はやめてくれ!マルゲリータピッツァが1枚5ユーロだとしたら30枚くらい食える計算になるよ!僕は無駄な手数料を払うくらいならピッツァが食べたい!

そんなわけでまずN26の口座を開いた

N26というのはドイツ生まれのネットバンク。アプリを使って8分で口座開設できるすごいやつ。8分とか言いつつ、ビデオ通話で本人確認したりするから結構手間取るんだけど。ともかくアプリで開設手続きを済ませると、おうちにキャッシュカード兼デビットカードが届くしくみ。

このN26がすごい。なにがすごいかっていうと、口座維持手数料が取られない。「何言ってんだこの馬鹿?」って感じ?僕もそう思うんだけどさ、イタリアの銀行って口座持ってるだけで維持手数料が取られるの。たとえばBancopostaっていう郵便局がやってる銀行があって、まあゆうちょみたいなもんなんだけど、口座持ってるだけで年間30ユーロ取られる。ちょっと意味が分からない。

その点N26はすごい。一番ベーシックなプランなら月額無料、ATM利用も無料、振込も無料。強い。強すぎる。イタリアがドイツに勝てないわけだ。ただし年間の預金平均額が5,000ユーロを超えると口座維持手数料が34ユーロくらい取られてしまう。なぜかというと、イタリアの法律では外国の銀行口座にそれだけの預金があると税金が課されることになっているから。そしてN26はドイツの口座なのでこういうことになる。せっかく便利なのに、気をつけなければいけない。こうやってイタリアがドイツの足を引っ張る構図ってちょっと昔にもあったような・・・?気のせいかな。気のせいだよね。

そしてTransferwiseを使う

口座を開いただけではしょうがない。デビットカードがあっても、ATM引き出し無料でも、振込無料でも、口座にお金がなかったら意味がない。でも外国の口座にどうやって送金すればいいのかって話ですよね。特に留学なんかだったら、日本の銀行口座から資金を移動したいわけ。海外送金するしかないよね。でもどうやって?

たとえばA銀行っていうのがあったとする。日本の普通の銀行。海外送金しようとすると、まず海外送金手数料が2500円とか取られる。この時点で僕なら泣く。さらに悪いことに、送金レートがひどい。わかりやすくするために、マーケットのレートが1ドル100円だとすると、銀行は独自で高めのレートを設定する。1ドル102円とか。号泣だよ。嗚咽が止まらない。1万円送金したら5ドルしか届かないくらいの勢いで手数料をむしり取られる。ちょっと大げさかもしれないけどだいたいそんな感じ。

ところがTransferwiseはすごい。Transferwiseは海外送金ができるサービスなのだけど、余計なコミッションがほとんどない。「OKグーグル、1ドルはいくら?」「100円です」と言われたら、Transferwiseの為替レートも100円なのだ。それに加えて、例えば1万円送金しようとしても、送金手数料は300円くらいしかかからない。1万円送ったら97ドルくらい届く。さっきは5ドルしか届かなかったのにね!

つまりこういうこと

N26を開いて、Transferwise経由で日本の銀行口座からお金を送るのが手数料的な意味でベスト。一番余計なお金を使わずに、現地通貨が確保できる。本当かよって思うでしょ。だから計算してみるよ。ついてきてね。

デビットカードで現金を用意した場合

現地通貨の確保で一番ありそうな選択肢がこれ。とりあえず1,000ユーロを現地ATMで引き出したとする。デビットカードの種類にもよるけど、海外引き出し手数料が2%のVISAカードだとすると、本日9/20のレートで1,000ユーロ=122,070円ということになった。 

https://usa.visa.com/support/consumer/travel-support/exchange-rate-calculator.html?amount=1000&fee=2&exchangedate=09%2F20%2F2019&fromCurr=JPY&toCurr=EUR&submitButton=Calculate+exchange+rate

Transferwiseで送金した場合

N26の口座に1,000ユーロ確保したいとする。リアルタイムレートが使われるが、この記事を書いている時点で1,000ユーロ=120,100円だった。おい!さっきより2,000円近く安いぞ!いままで払っていた手数料がばかばかしくてしょうがないな!口座に入ってしまえば引き出しは無料だから、この額がそのまま現金になると考えていい。

 

まじめな記事を書いてみましたが、いかがでしたか?(僕の大嫌いな締めくくり)。もしも留学や仕事なんかでヨーロッパに移住することになったら参考にしてね!

 

transferwise.com