ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

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TwitterFacebookで新聞記事を共有してくれる人たちがいる。気になってリンク先の記事へ飛んでみると、しばしば大変興味深く、考えさせられる記事だったりする。

ところが先へ読み進めると、

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 残念なことに有料会員限定記事なのだ。続きは読みたいが有料会員ではないので読めない。結局いつも興味と会費を天秤にかけて諦めてしまう。宙ぶらりんのまま記事を終える。

ところでイタリアの生み出したイタロ・カルヴィーノという偉大な作家がいる。彼の作品の一つに『冬の夜ひとりの旅人が』という有名な小説がある。

物語は、カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』という小説を「あなた」が読み始めようとするところから始まる。「あなた」が読み進めていくと、あるところで乱丁・落丁のため読み進めることができなくなり、「あなた」は本を交換してもらう。

ところが交換してもらった本は、違う物語が書かれている。ともかく読んでみるが、この物語も途中で終わってしまう。そうして「あなた」は様々な理由で読み進められない、宙ぶらりんのまま終わる物語を追いかける。

カルヴィーノの織り成す、

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