ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

Sorbilloのピッツァ

Sorbilloのピッツァを食べてきた。ナポリで一番有名といってもいいピッツェリアで、ナポリ中心部のVia Tribunali(トリブナリ通り)に面している。

このピッツェリアはSorbillo一家が経営しているもので、ナポリには3つ店舗があるのだが、今回行ったのはGino e Toto Sorbillo。ここが一番美味しいと評判だからだ。ナポリ人に言わせると、ほかの有名なピッツェリア、たとえばDa MicheleとかDi Matteoなんかよりも、Sorbilloのほうがはるかに美味しいとのことだったので、非常に期待は高かった。

Sorbilloの場所:

 

19時開店なのだが、10分ほど前に着くとすでに店外に行列ができている。しかし開店と同時にしっかりと着席できたので、待たされたくないのなら開店前に行けばスムーズに入れるだろう。開店後は常に大混雑だったので、かなり待たされるのではないだろうか。なお予約は受け付けられていない。

さて、僕が注文したピッツァはPizza "Diavolla"(原文ママ)である。まあ、いわゆるディアボラなのだが、皿からはみ出すほどの大きさでたったの5.5ユーロ(=650円程度)なのだから衝撃的だ。そして、美味い。美味すぎる。正直に言って言葉を失った。彦麻呂が「宝石箱や〜」などと言うのはあくまでも演技なのだろうと直観的に悟った。本当に美味いと人は言葉を失う。何も言うことができない。口の中で絡み合いながら溶けていくチーズ、トマト、ハム・・・。そしてこみ上げる悔しさ。悔しくてたまらない。ぼくはもう一ヶ月半もナポリにいたのに、なぜ今までこれを食べていなかったのか?今までの滞在が全くもって無意味だったことを理解した。このピッツァを知らない人生は人生ではない、虚無である。それにしても「ナポリは治安が悪いから行くのやめとこう」とか、「ヴェネツィアってオシャレよね〜」などと言ってナポリに来ない日本人のなんと多いことか。はっきり言おう。ナポリを見て死ね。このピッツァを食べなさい。これは命令です。繰り返します。命令です。Sorbilloのピッツァを食べなさい。

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Pizza Diavolla