ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

醤油を飲みたい

こちらへ来て一月が経った。外食はせずに、毎日自分で調理したものを食べている。

だが、自炊に飽きた。自分の作る料理は美味しい。まあ自分の口に合うように作っているのだから当然だ。美味しい、けど何かが足りない。カレー、ビーフシチュー、ワイン煮込み、諸々のスープ、野菜炒め、じゃがいも、ステーキ、諸々のパスタ等々、それなりにレパートリーを備えているつもりだから、毎日同じものを食べるのに倦んでいるわけではない。でも、物足りない。

今日、食料品の買い出しにスーパーへ行ってきた。ふと、醤油が陳列されているのが目に留まった。飲みたいな、と思った。足りないのは、日本食なのかもしれない。ここ数日、唐揚げが食べたくてしょうがないし。もっと言えばカツ丼や餃子も食べたい。豚骨ラーメンも食べたい。日本に帰りたいわけではないけど、日本食が恋しいのかもしれない。だから、そういう意味ではホームシックなのかもしれないし、醤油を飲みたいと思う。そう、ホームシックとは醤油を飲みたいという欲求のことである。

醤油、買おうかな。食卓用の小さなやつでも5ユーロとかするけど。