ナポリを見たら死ぬ

南イタリア、ナポリ東洋大学の留学記。なお実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

"De amico mortuo" 『死せる友について』

Ablatus mihi Crispus est, amici, pro quo si pretium dari liceret, nostros dividerem libenter annos. Nunc pars optima me mei reliquit, Crispus, praesidium meum, voluptas, pectus, delicias: nihil sine illo laetum mens mea iam putabit esse. C…

月収エスプレッソ一杯円

気がついたら新型コロナの感染爆発でイタリア全土がロックダウンに突入してから一年が経っていました。はるばるイタリアまで留学しに来たのに、もう一年間一度も大学の教室に足を踏み入れていません。新型コロナはクソです。なお、去年の秋頃、中世・ルネサ…

年上を敬え

古代ローマの哲学者セネカが残した『生の短さについて』”De brevitate vitae”という書簡がある。大学に入学したてのころだったか、初めて読んで以来ずっと座右の書で、しばしば読み返したり、語学学習にも活用してきた、僕にとっては欠かせない一冊である。…

『ガリア戦記』を読む

あまりにも有名なので説明するまでもないと思うが、『ガリア戦記』はローマの軍人だったユリウス・カエサルが、ガリア戦争への遠征記録を自らの手で書き記したものである。3月からラテン文学の授業があるので、最近おろそかにしていたラテン語に触れておくた…

イタリアの公的医療保険SSNに加入する

全く面白い話ではないのだが、前回の記事から約3ヶ月に渡り何も書いていないので、たまには更新してこのブログがまだ生きているということを全ワールド・ワイド・ウェブに対してアピールする。 イタリアには日本の国民健康保険にあたる、SSN = Servizio Sani…

日本語学徒は変わった人が多い

これは全くもって個人的な偏見なのだが、日本語の学生は変わった人が多い。もちろん悪意はない。 僕個人の感覚的な調査結果では、日本語を勉強しているとか、日本に興味がある、というイタリア人学生はおおまかに3つのカテゴリーに分けられる。まず、黒澤明…

ナポリの行く末を憂う

先週半ばくらいからロックダウンをするとかしないとか、レッドゾーンを指定するとかしないとかで、イタリア政府と州との間で激しい議論があり、あまりにも話がまとまらないので、日曜日くらいには対応が決まっているはずだったのが、今日になってようやく首…

イタリア、第4シナリオ突入へ

先ほど、いつものように今日の新規感染者数を確認したら、3万人の天井を突き破っていた。そしてこんな記事も出ている。 Coronavirus Brusaferro: 'Verso scenario 4: situazione grave' - la Repubblica そう、イタリアはいよいよ第4シナリオに突入するので…

「チャオ、同じ授業を受けてる学生なんだけど、ノート見せてくれない?」

などというメッセージが送られてきた。たしかに、相手は僕のクラスメイトで、クラスの全体グループにも参加している。なんでも、「昨日までインターネットに繋がらなくて授業に参加できなかった」ので、ノートを見せてほしいというのである。秋学期が始まっ…

Quidquid latine dictum sit, altum videtur

なんのことはない。タイトルは「なんであれラテン語で述べられたものは、格調高く見える」というだけのラテン語である。 10月から修士課程2年目に突入し、まだ来年の話ではあるが、後期にラテン文学の授業があるのだ。それに向けて、ラテン語演習の授業が週…

ナポリ、おしまい(7ヶ月ぶり2回目)

www.napoli-muori.com 今年3月、Covid-19の感染拡大により公衆衛生上の危機に直面したイタリアは、ロックダウンを行った。そしてナポリもおしまいを迎えた。 とは言ってもいつまでも何もかも封鎖しているわけにもいかないので、感染者数が減少するに従って措…

イタリア美術史の試験

ナポリ東洋大学の留学記などと銘打っておきながら、自分の学生生活についてほぼ3ヶ月なにも記事を書いていなかった。 イタリアはいま、だいたいどこの大学も試験シーズンで、僕も今日は試験を受けた。1200年代後半、チマブエやジョットから、1400-1500年代の…

フィジカルディフェンスについて

www.napoli-muori.com 先日、久しぶりにアルティメットについて書いたら、コメントが寄せられたので、回答する。 ちょっと確認したい点がいくつか。・駆け上がり絶対止めて、インサイ裏にプレッシャー、という考え方は同じでよいか。だとすると、近づくべき…

たまにはアルティメットの話をしよう

何やら、『アルティメット解体新書』なるものを書き始めた人たちがいる。元チームメイトなのだが、おそらく、コロナの影響で練習ができず、うずうずしているのだろうと思う。悪く言えば暇なのだろう。かくいうぼくも、ウイルスの感染拡大に伴うロックダウン…

イタリア封鎖生活三十数日目の部屋

今週のお題「わたしの部屋」 昨年、仕事を辞めてまでわざわざイタリアの大学院に入学したというのに、半年足らずで新型コロナウイルスの影響で何もかもが閉鎖され、どこへ行くこともできず、大学は通信授業となり、電車で半時間ほどのところに住んでいる恋人…

ナポリでは卒業パーティーを開くと火炎放射器を持ったカラビニエリを送り込まれる

video.corriere.it ナポリを含むカンパニア州でもCOVID-19の感染者はジワジワと増えている。3月28日頃に1,500人、4月初頭には3,000人の感染者を数えることになる、という予測も出ている。 そのためカンパニア州知事のデ・ルーカ氏は抑え込みに必死だ。もとも…

ナポリ、完全におしまい

www.napoli-muori.com ちなみに、レストランやバーの営業時間は6〜18時までに制限されているのだが、宅配は18時以降も可能である。つまり18時以降もピッツァのオーダーができる。希望もあるということ。 前回の記事でぼくはこう書いた。レストランの営業時間…

イタリア、ぶっ壊れる

そもそもほとんど何もかも閉鎖されているので行くあてもないのだが、新型コロナウイルスのせいで極力外出を控え、家に居なければいけないので、情報収集と暇つぶしにニュースで状況を追っているのだが、日々状況が悪くなっていく。 たとえば、昨日スーパーに…

ナポリの終わりは近い(か?)

www.repubblica.it 3月8日、新型コロナウイルスことCovid-19の感染拡大にともない、ロンバルディア州ほか北部14県が封鎖され、様々な規制が施されたと思ったら、翌9日には封鎖措置が全土に拡大された。どこもかしこも4月3日まで閉鎖だ。大学、ジム、博物館、…

イタリアはもうおしまい

www.repubblica.it 2月上旬から中旬にかけて、僕は日本でコロナウィルスの感染が拡大していくさまを見ながら、鼻くそをほじっていた。そして、本来、ちょうど今日日本に戻っているはずだったのだが、日本での感染拡大を懸念して一時帰国をキャンセルしたのだ…

イタリア地理の最終試験の口頭試問でどもりまくってきた

27点だった。とんでもないバカだと思われるかもしれないが、イタリアの大学の試験は30点満点なのでそこそこ悪くない点数だ。ここ数週間、この地理の試験のために散々振り回されていたから、これでようやく肩の荷が下りた。でも口頭試問は心臓に悪い。 科目に…

日本人はアンダーヘアの処理をすべき

ぼくはパイパンだ。 ふざけているわけではない。大真面目だ。ぼくはパイパンだ。言い換えれば、ぼくは陰毛をすべて剃っている。何なら、ついさっきシャワーついでに剃ってきた。そしてぼくが言いたいのは、みんなアンダーヘアの処理をすべきだ、ということだ…

滞在許可証の申請で疲れ果てた

www.napoli-muori.com 滞在許可証の発行申請は郵便局から行うのだが、昨年9月半ばに申請をしてから4ヶ月、ついに移民局への出頭日がやってきた。 指定されていた時間は11時半だったのだが、余裕を持って少し早めに行ったところ11時についてしまった。まあ、…

イタリア古典文学の教授に会ってきた

www.napoli-muori.com 先日、イタリア古典文学のC教授のもとへ行ってきた。12月初頭に受けた筆記試験の結果を知る必要があったからだ。 たぶんイタリアの大学はどこもそうなのだろうと思うが、オリエンターレことナポリ東洋大学では教授ごとに面会時間という…

大晦日にナポリのアダルト映画館へ行ってきた

映画館の場所 映画館ルポ 明けましておめでとう。前回の記事から2週間が経ち、メリークリスマスも言わないうちに正月三が日もすでに終わってしまったが、明けましておめでとう。年末年始にかけて友人がナポリに遊びに来てくれたので、ナポリ近郊の観光をした…

日本の大学職員は決して無能でもなければクソでもない

ナポリ東洋大学に入学してまる三ヶ月になろうかという今ごろになって、ぼくはようやく学生証とメールアドレスを入手した。 もともと、学生証もアドレスも年明けに発行される予定だった。なぜそんなに時間がかかるのかこの時点でだいぶ意味がわからないのだが…

ホームステイ先のマンマが浮気して夫婦仲が崩壊したけどニートの長男が繋ぎ止めている話

www.napoli-muori.com かつてぼくがローマにホームステイしていたとき、ステイ先の家族は長男はニートであったが、それでも当初は幸せな家庭だった。 夫ファビオ、妻エレナはともに60歳手前、すでに長く連れ添っていながらも夫婦仲は愛に溢れていた。ファビ…

イタリア古典文学の教授に懇願する

年内最終授業日の今日、ぼくは、イタリア古典文学の教授に泣きつくことを決意した。 www.napoli-muori.com 先日、ぼくは件の授業の筆記試験を受けてきたのだが、これはあくまで中間試験であって、最終試験ではない、ということになっている。 だが、どうやら…

ホームステイ先のニートの長男がカレー好きだった話

いま、ぼくはナポリで大学に通いつつ一人暮らしをしているわけだが、かつて、ローマに留学したことがある。 ローマではイタリア人家族の家にホームステイをしていた。ぼくにとってはとても良い家族で、今でもときどき連絡をとっている。ただ、ぼくの滞在中に…

古典ギリシャ文学の教室がわからない

このあと、古典ギリシャ文学の授業なのだが教室が決まっていない。 本来この授業は14時半からなのだが、前回の授業中、「定年退職する同僚のお別れパーティにどうしても出席したい、だから授業時間を変更させてくれ」と教授が深い人間味を見せたため、いつも…