日常
教授のことはちょうど一年前に授業を受け始めた頃から知っているのだが、修論の指導も全てオンラインだったので、今日はじめて対面で会うことになった。ちょうど今日から大学が再開し、教授の授業が終わったら会いましょうという話になったのである。加えて…
これは全くもって個人的な偏見なのだが、日本語の学生は変わった人が多い。もちろん悪意はない。 僕個人の感覚的な調査結果では、日本語を勉強しているとか、日本に興味がある、というイタリア人学生はおおまかに3つのカテゴリーに分けられる。まず、黒澤明…
先週半ばくらいからロックダウンをするとかしないとか、レッドゾーンを指定するとかしないとかで、イタリア政府と州との間で激しい議論があり、あまりにも話がまとまらないので、日曜日くらいには対応が決まっているはずだったのが、今日になってようやく首…
なんのことはない。タイトルは「なんであれラテン語で述べられたものは、格調高く見える」というだけのラテン語である。 10月から修士課程2年目に突入し、まだ来年の話ではあるが、後期にラテン文学の授業があるのだ。それに向けて、ラテン語演習の授業が週…
www.napoli-muori.com 今年3月、Covid-19の感染拡大により公衆衛生上の危機に直面したイタリアは、ロックダウンを行った。そしてナポリもおしまいを迎えた。 とは言ってもいつまでも何もかも封鎖しているわけにもいかないので、感染者数が減少するに従って措…
ナポリ東洋大学の留学記などと銘打っておきながら、自分の学生生活についてほぼ3ヶ月なにも記事を書いていなかった。 イタリアはいま、だいたいどこの大学も試験シーズンで、僕も今日は試験を受けた。1200年代後半、チマブエやジョットから、1400-1500年代の…
video.corriere.it ナポリを含むカンパニア州でもCOVID-19の感染者はジワジワと増えている。3月28日頃に1,500人、4月初頭には3,000人の感染者を数えることになる、という予測も出ている。 そのためカンパニア州知事のデ・ルーカ氏は抑え込みに必死だ。もとも…
www.napoli-muori.com ちなみに、レストランやバーの営業時間は6〜18時までに制限されているのだが、宅配は18時以降も可能である。つまり18時以降もピッツァのオーダーができる。希望もあるということ。 前回の記事でぼくはこう書いた。レストランの営業時間…
そもそもほとんど何もかも閉鎖されているので行くあてもないのだが、新型コロナウイルスのせいで極力外出を控え、家に居なければいけないので、情報収集と暇つぶしにニュースで状況を追っているのだが、日々状況が悪くなっていく。 たとえば、昨日スーパーに…
www.repubblica.it 3月8日、新型コロナウイルスことCovid-19の感染拡大にともない、ロンバルディア州ほか北部14県が封鎖され、様々な規制が施されたと思ったら、翌9日には封鎖措置が全土に拡大された。どこもかしこも4月3日まで閉鎖だ。大学、ジム、博物館、…
www.repubblica.it 2月上旬から中旬にかけて、僕は日本でコロナウィルスの感染が拡大していくさまを見ながら、鼻くそをほじっていた。そして、本来、ちょうど今日日本に戻っているはずだったのだが、日本での感染拡大を懸念して一時帰国をキャンセルしたのだ…
www.napoli-muori.com 先日、イタリア古典文学のC教授のもとへ行ってきた。12月初頭に受けた筆記試験の結果を知る必要があったからだ。 たぶんイタリアの大学はどこもそうなのだろうと思うが、オリエンターレことナポリ東洋大学では教授ごとに面会時間という…
ナポリ東洋大学に入学してまる三ヶ月になろうかという今ごろになって、ぼくはようやく学生証とメールアドレスを入手した。 もともと、学生証もアドレスも年明けに発行される予定だった。なぜそんなに時間がかかるのかこの時点でだいぶ意味がわからないのだが…
www.napoli-muori.com かつてぼくがローマにホームステイしていたとき、ステイ先の家族は長男はニートであったが、それでも当初は幸せな家庭だった。 夫ファビオ、妻エレナはともに60歳手前、すでに長く連れ添っていながらも夫婦仲は愛に溢れていた。ファビ…
いま、ぼくはナポリで大学に通いつつ一人暮らしをしているわけだが、かつて、ローマに留学したことがある。 ローマではイタリア人家族の家にホームステイをしていた。ぼくにとってはとても良い家族で、今でもときどき連絡をとっている。ただ、ぼくの滞在中に…
このあと、古典ギリシャ文学の授業なのだが教室が決まっていない。 本来この授業は14時半からなのだが、前回の授業中、「定年退職する同僚のお別れパーティにどうしても出席したい、だから授業時間を変更させてくれ」と教授が深い人間味を見せたため、いつも…
今日、ぼくはイタリア古典文学の筆記試験を受けてきた。 試験といっても最終的に成績の決まる試験ではない。正式な試験は年が明けてから、口頭試問で行われる。イタリアの試験は基本的に口頭試問である。が、一度にすべてを決めるのも良くないし、また学生に…
たいていどこの大学にもあると思うが、ナポリ東洋大学にはCLAORと呼ばれる語学学習センターがある。留学生向けのイタリア語のコースを開講してくれたり、英語その他の言語を自主学習するための教材を提供してくれたりする大学内部の組織だ。 そのCLAORの名前…
来期、ぼくはイタリア言語学の授業を受講するのだが、その教授からぼくの在籍する学科の留学生全員にお怒りのメールが入った。 「すでにT教授やP教授から何度もメールがあったはずなのに、なぜ皆さんが返信されていないのか理解できません」というのだが、一…
このところ、イタリアでは「イワシ」が話題となっている。それはぼくの地理の教授お気に入りの話題でもある。どういうことか? ある朝、4人の若者たちは決意した。マッテオ・サルヴィーニ率いるポピュリストは受け入れられない。もううんざりだ、と。サルヴ…
www.napoli-muori.com 以前にも紹介したN26。口座開設手続きは8分で済むうえに、スマホとパスポートさえあれば、サービスの展開されている国ならどこでも使えるというすごい銀行だ。その点で、ぼくは特にイタリア関係者のみなさんにN26をおすすめしたい。と…
「なぜイタリアでは何事も上手くいかないのか」というのは地理の授業の教授から投げかけられた問いである。とはいえ、それは誰もがしばしば考える問題なのだが。「他の国では解決される問題も、この国では決して解決しない」と教授は嘆く。「ヴェネツィアで…
www.napoli-muori.com 以前にも書いたのだが、ぼくはここナポリでは明らかに異邦人である。そして、異邦人としてそれ相応の経験をする。差別、ステレオタイプ、偏見。店先から「ニーハオ」と声をかけられるくらいのことはまだいい。東アジア人=中国人なのだ…
ナポリを見たら死ぬか? Vedi Napoli e poi muori ゲーテは、南イタリアを旅して、その美しさを讃えた。その際、彼が引用したのがこの言葉である――ナポリを見て死ね。 ナポリはたしかに、風光明媚だ。この街を知らずに死んではいけない。 だが、巷ではナポリ…
www.napoli-muori.com N26のカードが届いた。ついに。苦節約2ヶ月。再配達を依頼すること5回。チャットで担当者に話が通じないこと数知れず。今日、ついに届いた。本当にありがとうございました。カードが半透明でかっこいい。これで余計な手数料を取られず…
今日、ぼくはボローニャでフリスビーを投げてきた。 どういうことかと言うと、アルティメットというスポーツのイタリア代表選考会があったのである。来年の世界選手権に向けて、代表選抜を行うとともに、外部コーチを招いてレベルの底上げをはかるイベントだ…
ぼくが受講している地理の授業は、新たなフェーズに突入した。このところのテーマは"都市"となり、都市の発展やらそれに関わる人々の動きが取り上げられている。移民・難民が話題に上がる余地が減ったため、「恥を知りなさい」などと言われることがなくなっ…
napoli.hatenablog.com 一ヶ月半も前に書いたこの記事で、ぼくはN26という銀行を紹介した。ちょうどその数日前に、ぼく自身が口座を開設した銀行だ。手続きは全てオンラインで行われ、キャッシュカードは郵送で自宅に届く仕組みになっている。 ところが、キ…
またしてもSorbillo(ソルビッロ)のピッツァを食べに行った。フランスに留学中の後輩がわざわざナポリに遊びに来てくれたので、ナポリナンバーワンのピッツァを食べないわけにはいかなかったのだ。ちなみに、ナポリはイタリア全土でピッツァが一番美味い街…
Sorbilloのピッツァを食べてきた。ナポリで一番有名といってもいいピッツェリアで、ナポリ中心部のVia Tribunali(トリブナリ通り)に面している。 このピッツェリアはSorbillo一家が経営しているもので、ナポリには3つ店舗があるのだが、今回行ったのはGino…